好きな歌(童謡編)

早春賦

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空
今日もきのうも 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思を
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

冬の星座

木枯しとだえて
さゆる空より
地上に降りしく
奇しき光よ
ものみな憩える
しじまの中に
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

ほのぼの明かりて
流るる銀河
オリオン舞い立ち
スバルはさざめく
無窮をゆびさす
北斗の針と
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

浜辺の歌

あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ
よする波も かいの色も

ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ しのばるる
寄する(よする)波よ かえす波よ
月の色も 星のかげも

森ヶ崎海岸

岸辺に友と 森ヶ崎
磯の香高く 波返し
十九の青春 道まよい
哲学語り 時はすぐ

友は悩めり 貧しけれ
キリストの道 われ行くと
瞳きびしく 月映えて
つよき鼓動に 波寄せり

崩れし土手に 草深く
いかなる虫か 知らねども
今宵は詩歌をつくらんと
楽(がく)平安の おもいあり

 されども友は 黙しけん
 いかに生なば わがいのち
 深園の月に 飛びゆかん
 涙を拭い 悲歎あり

友の孤愁に われもまた
無限の願望 人生を
苦しみ開くと 誓いしに
友は微笑み 約しけん

友の求むる 遠き世に
たがうも吾れは 己が道
長歌の舞台 涯(はて)しなく
白髪までも 月語る

君に幸あれ わが友よ
つぎに会う日は いつの日か
無言のうちの 離別旅(わかれたび)
銀波ゆれゆく 森ヶ崎
ル ルルル……

真白き富士の根 (七里ヶ浜の哀歌)

真白き富士の根 緑の江の島
仰ぎみるも 今は涙
帰らぬ十二の 雄々しきみ魂に
捧げまつる 胸と心

ボートは沈みぬ 千尋の海原
風も波も 小さきかいな腕に
力もつき果て 呼ぶ名は父母
恨みは深し 七里ヶ浜

み雪はむせびぬ 風さえさわぎて
月も星も 影をひそめ
み魂よいずこに 迷いておわすか
帰れ早く 母の胸に

みそらにかがやく 朝日のみ光り
暗にしずむ 親の心
黄金も宝も 何しに集めん
神よ早く 我も召せよ

雲間に昇りし 昨日の月影
今は見えぬ 人の姿
悲しさ余りて 寝られぬ枕に
響く波の おとも高し

帰らぬ浪路に 友呼ぶ千鳥に
我も恋し 失せし人よ
尽きせぬうらみに 泣く音は共々
今日も明日も かくて永遠に
かくて永遠に
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